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「差別化」よりも注力したい「差異化」について

「差別化」よりも注力したい「差異化」について
ヤドカリコンサルティングブログ:差別化と差異化

ヤドカリコンサルティングの細田です。
今回は、中小零細企業がこれから商品・サービスを展開するにあたり重要な「差異化」についてのお話です。

競合他社より優位に立つための「差別化」と「差異化」

商品・サービスを展開する際、競合他社の分析は必須と言えます。
また、競合他社より優位に立つには、競合他社の商品・サービスより自社の商品・サービスが“長けている点”を明確にする必要があります。

そして、この方法には「差別化」と「差異化」の2点があります。
まず「差別化」は、競合他社の商品・サービスが持つ要素を基に“差”をつけることで優位に立ちます。例えば、より安い価格・より高い品質を付与する、オプションサービスをつける、トレンドであるスピード感をもって踏襲する、ブランディングで抜きんでるなど、「差別化」には様々あり、競合他社との競争において必要な戦略です。

ただ、「差別化」の基になる要素は資本力と紐づくことが多く、ターゲット市場に資本力がある大企業がいた場合、優位に立つことはかなり困難になります。一方で、「差異化」とは競合他社にはない新たな要素で価値を提供することで、比較ができない独自性を持つ戦略です。

「差別化」「差異化」の比較表

例えば、あるキッチンメーカーが独自の製法を持っていたとします。
その製法を用いて、競合他社の商品にはない機能を商品に付与し、消費者から価値として承認されれば、競合他社と比較されない新たな価値の指標が生まれたことになります。

さらに、独自の製法から生まれた機能ですので、競合他社は簡単に真似ることができず、獲得した地位を脅かされる危険性は低くなります。
「差異化」は独自性を求められるので、開発までが少々困難ではありますが、開発後は「差別化」よりも安定した状態を維持しやすいと言えます。

ヤドカリコンサルティングの「差異化」

ヤドカリコンサルティングでも既存の販売商品のブラッシュアップ時もしくは新しく開発する商品の「差異化」は重視しています。
これまで様々な企業様とお付き合いさせていただきましたが、各企業様が持つ強みや特長は、社内にいると当たり前で見過ごしておられる事が多くあります。そんな“当たり前“の中に眠っている強みや特徴を、私たちは並走する外部社員になって見つけ出します。

ヤドカリコンサルティングのサービスは、一見、組織や現場の仕組みを支援する“いわゆる”コンサルタントに近い印象を持たれるかもしれませんが、経営層に近い立場からアドバイスする他のコンサルタントとは違い、私たちは実際に現場に入り、会社の一員として手を動かします。デザイナーでもあり、制作でもあり、営業でもあり、その時々に必要な役割を担います。

いわゆる「コンサル」という立場では踏み込まない領域でサポートする事で、各企業様の強みや特徴を詳細まで把握し、「差別化」だけではなく「差異化」まで含めた戦略を企業様と共に進めていきます。
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